最近、街やイベント会場等で「マルシェ」という名前のついたイベントが開催されているのを見かけませんか?
同じくらいの大きさのテントが並んでいて、テーブルの上には品物が置いてあり、来場者は会場を見て回りながら気に入ったものを買うことができます。
置いてある品物は、果物や野菜等の食材から、お菓子、お酒、伝統工芸品、ハンドメイドアクセサリーや雑貨など多岐にわたります。
マルシェは、生産者の方が自ら出店・販売するイベントです。来場者はこだわりが詰まった品物を直接買うことができるだけでなく、生産者の方の公式SNSやホームページを通じて、継続的につながりを持つきっかけにもなります。
見て回るだけでも楽しいイベント「マルシェ」は、週末に定期開催されているものもあれば、1年に1回の開催など頻度はマルシェごとに違います。
開催場所も屋内のものもあれば屋外のものもあります。
出店する店舗数も10数店舗の小規模なものから、100店舗を超えるような大型マルシェもあり形態はさまざまです。
今日は、滋賀県で開催されている人気のマルシェをご紹介していきます。シルバーウィークなど秋の行楽シーズンに、ぜひ立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。
近江神宮マルシェ”S”
出典:https://www.marches.sobile.co.jp/venue/oumi.php
居心地抜群なハンドメイドアイテム充実のマルシェ。
漫画『ちはやふる』の舞台にもなった文化財 近江神宮で開催されているマルシェです。
毎月第3土曜・日曜の2日連続開催で、近江神宮の参道の両側に最大50ものさまざまな店舗が並びます。
参道は並木道になっており、木陰で涼むこともできます。椅子やテーブルも充実させているとのことで、お子さま連れも安心して過ごせそうですね。
近江神宮には桜が植えられていて、神社や鳥居の朱色に桜が映えるという評判もあります。春に行くとお花見気分も味わいながら楽しめそうです。
マルシェは、ハンドメイドのアクセサリーや皮製品、雑貨などつい手にとって見たくなるアイテムの物販が中心。手作りならではの風合いや他では見つけられないデザインのグッズと出会えそうです。ハンドクラフトのワークショップを行う出店者も沢山います。
自分だけのオリジナルグッズを作るのも良し。美しい神社の中でこだわりのグルメを楽しむも良し。
まったり楽しい週末を過ごせること間違いなしのイベントです!
ひこねで朝市
食材や物販だけでなく、琵琶湖ならではの「味覚」も楽しいマルシェ。
滋賀縣護国神社にて、毎月第3日曜日8:00〜12:00に開催されている屋外での朝市です。
滋賀県産の野菜や雑貨などの販売に加え、湖魚料理などの郷土料理やカフェも出店されています。
湖魚(こぎょ)とは文字通り湖で獲れた魚のことです。琵琶湖ではビワマスやコアユ、ニゴロブナなど琵琶湖でしか見られない魚が生息しており、その恵みを生かす独自の食文化が育ってきたそうです。コアユの佃煮やニゴロブナを使った鮒寿司など、琵琶湖グルメを堪能できる貴重な機会になるかもしれません。
他にも素材にこだわった焼菓子やケーキ、お弁当など美味しいグルメも充実。ハンドクラフト製品の販売もあります。
開催場所は、国宝になっている彦根城の目の前という絶好のロケーション。彦根観光も合わせて立ち寄ってみるのも良いのではないでしょうか。
竜王まるしぇ
竜王町で採れた新鮮な旬の野菜と果物が揃った地元密着マルシェ。
「竜王まるしぇ」は毎月第4日曜日に、三井アウトレットパーク滋賀竜王で開催されているマルシェです。
このようにマルシェは必ずしも独立した会場ではなく、商業施設の中で開催されることもあります。ショッピングに行ったついでにマルシェに立ち寄るという、1カ所で2度おいしいこともできるわけですね。
竜王まるしぇでは、竜王産の野菜や果物を地元の農家さんが販売しています。季節ごとにその時の旬な食材と出会えそうですね。これからの季節は、秋の味覚のきのこやお芋などが並んでいくのでしょうか。
同じ場所で開催される「グランまるしぇ」は、毎月ではなく年4回の開催です。こちらでももちろん竜王産の野菜や果物は販売されるのですが、企画イベントが一緒に開催されるバラエティに富んだマルシェとなっています。
例えば、県下の道の駅が出店して滋賀県の特産品やオリジナル商品を販売するイベント。冬はクリスマスのイベントでウッドクラフトやクリスマスリースを作ったり、スペシャルコンサートが開催されたりと盛りだくさんです。
ショッピングモールで開催されるマルシェは、1日中ゆったり遊ぶことができそうですね!
くさつFarmer’s Market
オーガニック野菜を通じて自然の恵みから作られた味を楽しむ。
毎月第2・第4土曜日開催。場所は草津川跡地公園で、広々としたスペースで行われるマルシェです。滋賀県のオーガニック(有機)農家さんを中心として、こだわりのオーガニック食品を扱う生産者の方が集います。
手づくりの豆腐や天然酵母のパンなど加工品や、飲食店においても、出店者の「食」へのこだわりが詰まったものが提供されています。
オーガニックと聞くとなにか特別なものに感じる方もいらっしゃるかもしれません。オーガニックとは、化学肥料や農薬を使わず、土地の性質や気候にあわせて自然の力で生産された農作物や加工品のこと。マルシェに出店している生産者の方がどのように作物を丁寧に育ててきたかに触れることで、日常の中でオーガニックを取り入れてみるきっかけが生まれるかもしれません。
出店者の中には、実店舗を持っている方もいて公式サイトで紹介されています。近隣にお住まいの方は、マルシェで出会ったお気に入りの生産者さんのお店に通うこともできそうです。
”育てる人”と”食べる人”をつなぐことを丁寧に積み重ねているイベント。
信楽作家市
ものづくり作家の作品を通じて匠の技を体感!
愛らしい狸の置物で有名な信楽焼。その信楽で、陶芸を中心に、木工、ガラス、皮革、服飾と多様なものづくりに励む作家さんが一同に会します。
作家さん自らが作品を展示即売するイベントなので、それぞれのこだわりポイントを聞きながら作品を観たり、購入したりすることが可能です。
普段はそれぞれ全国各地で展覧会をしている作家さんたちが一度に集結するので、すべてを見て回るだけでも1日では足りないかもしれません。
作家さんのプロフェッショナルな技術を見たり体験したりできるワークショップストリートや手びねり体験もあり、あっという間に時が過ぎそうなほど内容が充実しています。
毎年1回、4日間連続でゴールデンウィークに開催され、全国から5万人もの人が来場する人気のイベント。
お気に入りの素敵な作品を見つけて、日々の生活を少し豊かにしてみませんか?
以上、滋賀県で開催されるさまざまなマルシェの情報をお届けしました。いかがでしたか?
野菜や果物などの食材だけではなく、ハンドメイド製品や工芸品まで多種多様なものが販売され、郷土料理や素材にこだわったグルメも充実しているイベントばかりでしたね。
滋賀県は琵琶湖という自然に恵まれ、彦根城をはじめとする歴史的建造物も数多く保存されてきた県です。そんな滋賀県ならではのものと出会えるマルシェが多いように感じました。
地元の方はもちろん、他県から滋賀県に遊びに行く人も、ぜひマルシェに足を運んで滋賀の魅力を堪能してきてくださいね。