最近、よく耳にする「マルシェ」。

マルシェとは、フランス語で「市場」のことです。ただし日本の市場＝マルシェか？というと少し違います。

マルシェとは、生産者が消費者に直接販売するシステムのこと。その土地の生産者の方が出店し販売する食べ物や、地元のアーティストの作品など、ここに行かなければ出会えないものがあるのです。

この出会いを楽しみにマルシェに行く、というお客さんも増えてきています。

マルシェという言葉が浸透してきたことにより、国内では様々なマルシェイベントが開催されています。

そこで今回は、北海道で年に数回、定期的に開催されているマルシェについて調べてみました。

年に1回開催される大規模なものではなく、地元の人が地元を盛り上げるために開催している地域密着型のマルシェ。

北海道旅行に行く時は、有名な観光スポットの他に、こんな地元に根付いたマルシェに出かけてみるのはいかがでしょうか。

 

フラノマルシェ

出典：https://marche.furano.jp/

富良野駅から徒歩７分にある「フラノマルシェ」。

この場所は、富良野の中心地でありながら地域センター病院の移転により寂れかけていました。

そこで「わがまち富良野」を愛する人々が団結し、発案して誕生したのが、このフラノマルシェです。

4年の年月をかけて完成したこの施設の運営は、地元の企業や個人が出資し設立した民間会社が行っています。

老若男女が楽しめる「まちの縁側」をイメージしたフラノマルシェは、富良野ならではのモノにこだわり運営されています。

富良野市民が・富良野を愛する人たちと・富良野の美味しい食材にこだわったマルシェなのです。

フラノマルシェは2つの建物に分かれています。

「フラノマルシェ１」は、「富良野の魅力を地元の食材をとおして伝える」をコンセプトにして発信しています。

富良野土産や富良野のワインなどを扱う物産センターや地元農産物直売所、富良野の食材にこだわった飲食店があり、ここでしか取扱いのない商品もたくさん用意されています。

「フラノマルシェ２」は、フラノマルシェ１の道路をはさんだ向かい側にあります。

「富良野の”今”を体感できる」をコンセプトに、飲食店やお花屋さん、雑貨店が富良野の魅力を発信しています。

このフラノマルシェ２の特徴は、アトリウム（全天候型多目的交流空間）があること。

アトリウムでは休憩や食事ができるテーブル席やキッズスペースが用意されていて、人々が集い交流できる空間になっています。

また、コンサートや講演会、ワークショップ、パーティー、式典などのイベントも開催され、富良野市民の日常に欠かせない場所になっています。

緑豊かな憩いの空間で、四季折々の富良野を楽しむ。

観光に来た人も、ここで本当の富良野に触れられるのではないでしょうか。

 

EBRI MARKET

出典：https://www.ebri-nopporo.com/

江別市にある商業施設「ËBRI」。

江別（EBETSU）とレンガ工場跡地のレンガ（BRICK）を組み合わせてËBRIと名付けられたこの施設は、フード×イベント×マルシェをコンセプトとした「こだわりフードとくらしのもの」を発信する拠点となっています。

江別の土で作られた小麦のハルユタカや野菜、酪農などをベースに、飲食店や土産物店が並んだËBRIは、新商品の開発や市民が集まれる場所、「つくる」を集めた場所で、新たな歴史を作り出そうとしています。

このËBRIの中に、イベントスペースとして誕生したのが「EBRI MARKET」です。

スイーツなどのフードをメインにしたマルシェが多いのですが、出店者全員がママの「親子マルシェ」では、手形足形アートやベビーマッサージなど、子供が楽しめる他ではあまり見かけないイベントも。

アロマや古書市などの物販など、イベント内容のバリエーションも豊富で、多くの人が興味を持てるような内容になっています。

また、マルシェが出ていない時でも、お土産店やコーヒー・ワインショップなどオシャレなお店がたくさん営業しています。

レンガ造りの建物も素敵なので、ドライブに来るのもいいですね。

イベント出展者も随時募集中なので、これからまだまだ新しいことが生まれる場所になるのではないでしょうか。

 

楽市楽座もりまち食KING市  

出典：https://mori-locationmatch.net/syokuking/

茅部郡森町は、内浦湾と駒ヶ岳がもたらす海の幸・山の幸が豊富な町です。

そんな森町で開催されるのが「楽市楽座もりまち食KING市」。

年4回、5月・7月・9月・11月の第1日曜日に開催されます。

キャッチフレーズ「森町の旬を食べるなら食KING市」のとおり、森町自慢の海の幸・山の幸、自慢の特産品やわけあり商品など、品揃えが豊富です。

地元の業者や団体が出店しているので、獲れたての新鮮な旬の食材などが並び、一度来たら何度でも訪れたくなってしまいます。

森町で有名な「いかめし」の実演販売なども来場者に大人気！

ただし、人気の品はすぐに売り切れてしまうので、早目に購入することをお勧めします。

森町の海産物は、ふるさと納税の返礼品でも大人気ですから、「安心・安全・安い・美味い」をモットーにしている「楽市楽座もりまち食KING市」で購入すると、一段とお得感が増すのではないでしょうか。

カニやホタテ、駒ヶ岳ポークに牛乳など、地元産の食材のバリエーションが豊富な「楽市楽座もりまち食KING市」。

函館からは車で1時間くらいの距離なので、森町に行ったことがない・森町を聞いたことがない方も、是非一度立ち寄ってみてください。

 

まとめ

北海道で定期的に開催されているマルシェについて調べてみましたが、いかがでしたでしょうか？

大型イベントでは味わえない、地元に根付いたマルシェでは、企画・開催から販売まで、その土地の自慢の商品を通して生産者と消費者が直接交流できるので、観光客向けのビジネスでは見られない、あたたかな時間を過ごせます。

北海道旅行に行った際には、是非地元のマルシェで新しい北海道の魅力に触れてみてくださいね。